MITやCCなどライセンスごとの利用方法

Webアプリを一から十まで全て自作するということはあまりなく、Web上に落ちている画像やプラグインまたはページのテンプレートなどを使用して作成していくのが一般的だと思います。

そしてWeb上の落ちているものには、ほぼ100%ライセンスがついています。中には利用不可なものや利用するかわりにクレジット表示が必須となっているものなどいろいろあります。

毎回利用するときに、ライセンスを調べていくのも面倒なので、主要なライセンスとその利用方法をまとめてみました。

ライセンス一覧
  1. MIT License(エム・アイ・ティー ライセンス)
  2. BSD License(ビーエスディー ライセンス)
  3. GPL License(ジーピーエル ライセンス)
  4. LGPL License(エルジーピーエル ライセンス)
  5. CC License(クリエイティブ・コモンズ・ライセンス)
  6. Apache License(アパッチ・ライセンス)
  7. ソースコードの公開について

MIT License(エム・アイ・ティー ライセンス)

MITライセンスは比較的ゆるいライセンスで、「X11 License」「X License」と表記されることもあります。

ライセンス内容
  • 商用利用可能(無償かつ無制限に使用可能)
  • 利用に伴い作成者(権利者)はいかなる責任も負わない
  • 著作権表示とMITライセンスの全文をソフトウェアの重要部分(ヘッダ部など)に記載する必要あり
  • 複製・改変後のソースコードの公開義務なし

上記にはMITライセンスの全文を記載すると書きましたが、全文が乗っているリンクでも問題ありません。

MITライセンス記載用テンプレート(英語)
MITライセンス記載用テンプレート(日本語訳)

BSD License(ビーエスディー ライセンス)

MITライセンスと同様にゆるいライセンスで、内容はほぼ同じライセンスです。

ライセンス内容
  • 商用利用可能(無償かつ無制限に使用可能)
  • 利用に伴い作成者(権利者)はいかなる責任も負わない
  • 著作権表示とライセンス条文+無保証である旨をソフトウェアの重要部分(ヘッダ部など)に記載する必要あり
  • 複製・改変後のソースコードの公開義務なし

BSDライセンスは、作成されてから今までの間に何度かの改変・派生があり少しだけ内容が異なる修正BSDライセンスや二条項BSDライセンスが作成されました。内容は異なっているのですが、上記のライセンス内容より厳しくはなっていないため、上記の内容を守れば違反にはなりません。

BSDライセンス記載用テンプレート(英語)

GPL License(ジーピーエル ライセンス)

使用条件は緩いのですが、GLPを利用して作成したものは同じGLPライセンスとして公開しないといけない制約があるため、商用には向かないライセンスです。

ライセンス内容
  • 商用利用可能(無償かつ無制限に使用可能)
  • 利用に伴い作成者(権利者)はいかなる責任も負わない
  • 著作権表示とライセンス条文+無保証である旨をソフトウェアの重要部分(ヘッダ部など)に記載する必要あり
  • GPLライセンスを利用して作成されたソフトウェアはソースコードの公開義務あり(GLPを利用して作成したものは無条件でソースへのアクセス可能とする必要がある)
  • GPLライセンスを利用して作成されたソフトウェアを第三者への販売・配布時は必ずGLPライセンスとして配布する必要あり

商用利用は可能であるものの、改版物はGLPライセンスとなりソースの公開が必要なため、「GPL汚染」や「GPLウィルス」などと呼ばれて商用には向かないライセンスとなっています。

GLPライセンス記載用テンプレート(英語)
GLPライセンス記載用テンプレート(日本語)

LGPL License(エルジーピーエル ライセンス)

GPLライセンスを若干緩め使いやすくしたライセンス。

ライセンス内容
  • 商用利用可能(無償かつ無制限に使用可能)
  • 利用に伴い作成者(権利者)はいかなる責任も負わない
  • 著作権表示とライセンス条文+無保証である旨をソフトウェアの重要部分(ヘッダ部など)に記載する必要あり
  • LGPLライセンスを利用して作成したソフトウェアの公開義務はなし(※1)
  • LGPLライセンスを利用して作成されたソフトウェアを第三者への販売・配布時はLGPLライセンス以外を選択しても良い(※2)

「※1」「※2」については、LGPLを利用したソフトウェア、例えばWebアプリならばjQueryのプラグイン、WindowsFormアプリならばdllファイルがLGPLの場合、ソフトウェア自体はLGPLにする必要が無いため公開義務が発生しません。

ただし、LGPLのプラグイン自体を変更し、プラグイン単体を販売・配布した場合は、LGPLライセンスを引き継ぐため公開義務が発生します。

LGPLについて言及しているサイトがあったため、参考にリンクを貼っておきます。

Android アプリに LGPL ライブラリを組み込むとソースコード開示義務が発生するらしい

サイトによっては、公開義務がある/ないと意見が分かれているライセンスなので利用には注意を払って、なるべくならば利用は避けた方が良いかもしれません。

CC License(クリエイティブ・コモンズ・ライセンス)

attrib表示
作品のクレジット(氏名、作品タイトルとURL)を表示すること
noncomm非営利
営利目的での利用をしないこと
nomod改変禁止
元の作品を改変しないこと
standard継承
元の作品と同じ組み合わせのCCライセンスで公開すること

この4つ組み合わせでライセンスを表示します。詳細は、前に記事にしたのでそちらを参照してください。クレジットの表示方法等も一緒に載せてあります。

クリエイティブ・コモンズライセンスの見方

Apache License(アパッチ・ライセンス)

最新版はApache License 2.0となり、ライセンス的には緩いライセンスになります。

ライセンス内容
  • 商用利用可能(無償かつ無制限に使用可能)
  • 利用に伴い作成者(権利者)はいかなる責任も負わない
  • Apache Licenseのコードが利用されている旨を知らせる必要あり(改版した場合は改版した旨も知らせる必要あり)
  • ソースコードの公開義務なし

Apache Licenseでは、Apache Licenseが使用されてる旨と改版時には自分が変更した旨を表示しないといけません。表示方法については、詳しく載っているサイト様があったためリンクを貼っておきます。

Android アプリに Apache License, Version 2.0 のライブラリを組み込むときにしなければならないこと

ソースコードの公開について

ライセンスの説明でソースコードの公開義務について記載しましたが、これはどのような場合に置いても、必ず公開する必要があるというわけではありません。

ソースの公開が不要な場合
  • リリースせずに個人で改版/利用している場合
  • 社内システムなどの内部で利用している場合

GPLなどのライセンス条項はソフトウェアが第三者に頒布された時に初めて有効となるため、第三者への頒布が行われない社内システムなどの内部利用ではライセンス条項違反にはなりません。

参考(PDF):オープンソースソフトウェアに潜む法的リスクの低減に向けた取り組み

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